稀勢の里、思い出の地で気持ち新たに「ここから始まった気がします」

スポーツ報知
稀勢の里(右)は右からのすくい投げで相手を崩す

 大相撲の春巡業が25日、茨城・笠間市で行われ、同県出身の横綱・稀勢の里(31)=田子ノ浦=が小学校時代にわんぱく相撲で全国切符を手にした思い出の地で誓いを新たにした。「笠間はね、相撲の県大会があったんですよ。相撲を始めたきっかけ。ここから(現在の自分が)始まった気がします」と懐かしんだ。

 小4から3年連続で茨城代表で全国大会に出場。その最初の出場権をつかんだのが笠間市での大会だった。父・貞彦さんに無理やり出場させられた記憶があるが、「何も考えていなかった。でも最近チラッと見たら、左ハズを使っていた。変わってないなと思いましたね」と苦笑い。

 この日は会場に横断幕が掲げられるなど地元の英雄の凱旋(がいせん)に歓迎ムード。朝稽古では幕内・千代の国(九重)を相手に8勝2敗と力の差を見せつけた。「きっかけがあって僕も相撲界に入った。今後は人材育成とか貢献していきたいし、子供たちが相撲界に入って相撲の隆盛につながりますからね」と自らと同じ道から“第2の稀勢の里”の出現を切望していた。

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