紋付き姿の審判・貴乃花親方に大歓声「聞こえてないですね」と苦笑

スポーツ報知
西の審判席に座る貴乃花親方の隣で出番を待つ貴ノ岩(カメラ・佐々木 清勝)

◆大相撲 夏場所初日(13日・両国国技館)

 大相撲夏場所が両国国技館で13日に初日を迎えた。春場所後に弟子の貴公俊(たかよしとし)の暴行問題の責任をとって、7つある親方の階級で再雇用者の参与を除いて最下位の「年寄」に降格した貴乃花親方(元横綱)が、配属された審判部の仕事に従事した。

 この日は序二段途中の2番目から登場。十両の取組では弟子の貴ノ岩、貴源治の取組を土俵下から見届けた。その後はビデオ室担当も務めた。引き上げる際にコメントを求められると、「特に変わったことはないですよ。弟子の相撲? 勝負ですから集中しないといけない」と現役時代同様に真摯(しんし)な態度で臨んだことを力説した。

 春場所前は元横綱・日馬富士関の暴行問題に絡む相撲協会の対応を問題視して、内閣府へ告発状を提出。その後、貴公俊の暴行が発覚すると告発状を取り下げたが、親方衆から説明を求められるなど批難をあびていたが、平成の大横綱の人気はファンには絶大。土俵下に紋付き姿で姿を現すと大歓声。場内アナウンスで紹介されると「貴乃花!」とかけ声も飛んだ。

 これには「聞こえてないですね」と言いながらも苦笑い。現役力士以上の注目を集めそうな雰囲気で夏場所が幕を開けた。

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