横審、初日から5連勝の正代を絶賛「横綱相撲。どーんと受けていた」

スポーツ報知
正代(手前)は千代翔馬を寄り切りで破り5連勝

◆大相撲 夏場所5日目 ○正代(寄り切り)千代翔馬●17日・両国国技館)

 自己新記録の初日からの5連勝を飾った前頭4枚目・正代(26)=時津風=が5日目(17日)の取組後に、本場所総見した横綱審議委員会(横審)のメンバーから絶賛された。

 立ち合いで前頭6枚目・千代翔馬(九重)の当たりを受け止めて左差し。力強く前に出ると右おっつけで相手の体を浮かせて寄り切った。その姿を正面マス席から見届けた横審委員たちは“お褒めの言葉”を口にした。

 山内昌之委員が「正代の立ち合いを見ましたか」と言えば、北村正任委員長は「横綱相撲。(立ち合いで)どーんと受けていた。ああいう(内容)を第一人者にもやってほしい」と張り手で大栄翔を下した白鵬と比較して称賛。この日、委員たちの間では平幕で唯一の全勝力士の取り口が注目されていたことは間違いない。

 評価が急騰したことなど正代本人は全く知らない。「前に攻める相撲を心がけたい。うまく相撲がかみ合った」と無心の相撲を強調。何より必死なのは7日目以降に横綱、大関戦が残っていること。「上と当たっていないから(5連勝は)何とも言えない。マジで、切実です。勝てるときに勝っておかないと。(勝ち星が延びず)ハラハラして上位戦はやりたくないじゃないですか」とお決まりのネガティブ思考全開。

 6日目は過去5戦全敗の前頭筆頭・魁聖(友綱)との一番。「1回も勝っていないので思い切りいくしかない。負け続けてきたので挑戦するしかない」と油断とは無縁のコメントで気合を入れていた。

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