東幕下6枚目・炎鵬が勝ち越し…再十両へ「来場所の勝ち越しも目指したい」

スポーツ報知

◆大相撲 夏場所11日目(23日・両国国技館) 

 横綱・白鵬がスカウトした東幕下6枚目・炎鵬(23)=宮城野=が同3枚目・希善龍(木瀬)を下手投げで下して勝ち越しを決めた。

 195センチの相手に上から覆いかぶさられた169センチは、「肩が抜けるかと思った」という体勢をこらえて、左脚を抱え気味に取りながら最後は投げの打ち合いを制した。「向こうの腰が浮いていたんで三所攻めも考えた。しぶとくいけたと思う」と通路で取材を受ける際も呼吸が整わないほどの熱戦を振り返った。

 春場所は史上最短タイの所要6場所(幕下付け出し除く)で新十両。場所前のけがもあって4勝11敗と苦い経験を経て、師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)の助言が身にしみてきた。

 「もっと準備運動で四股、すり足をしなさいと言ったんです。白鵬は1時間はやる。それくらいやらないと致命的なけがをするんですよ」。関取再挑戦となっただけに、最強横綱を育てた師匠の言葉が心に響いた。

 「もう一番ノビノビと自分の相撲をとって来場所の勝ち越しも目指したい」と再十両に向けて前を向いた。

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