旭大星、37年ぶり本道出身力士で新入幕9勝

スポーツ報知
嘉風(右)を引き落としで破る旭大星

◆大相撲 夏場所13日目 ○旭大星(引き落とし)嘉風●(25日・両国国技館)

 旭川市出身の西前頭15枚目・旭大星(28)=友綱=が、東前頭8枚目の嘉風(36)=尾車=を引き落としで破り9勝4敗。新入幕ながら2桁勝利に王手をかけた。芽室町出身の東十両12枚目・矢後(23)=尾車=は同3枚目の旭秀鵬(29)=友綱=にはたき込みで敗れ、8勝5敗となった。

 充実感を漂わせた。旭大星は嘉風に押し込まれたが、土俵際で粘って左に回りながら引き落とし。元関脇を下して9勝目を挙げた。「危ないと思ったが、相手が先に落ちてくれた。体が動けている証拠だね。同じ西の支度部屋の力士が自分の前まで(6人連続で)勝っていたから、自分も勝てると思っていた」。納得の笑顔を浮かべて花道を引き上げた。

 本道出身力士で新入幕9勝は、1981年夏場所の琴千歳(9勝6敗)以来、実に37年ぶり。この日まで4敗はしているが、連敗がないことで勢いに陰りはない。「9勝は上出来。リラックスして相撲が取れている」とメンタル面の充実も好調の要因だ。

 10勝目にも王手をかけた。次の目標を聞かれて「もう2桁しかないね。けがなく終わればいい」と話しつつ、さらに「次も勝って(37年前の)記録を破りたい。記録は破るためにあるからね」と貪欲な姿勢も示した。10勝なら三賞の可能性も出てくる。

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