旭大星、北海道勢48年ぶり新入幕三賞「こんなに勝てるとは」

スポーツ報知
旭大星(右)は送り出しで千代丸を破った

◆大相撲 夏場所千秋楽 ○旭大星(送り出し)千代丸●(27日・両国国技館)

 旭川市出身の西前頭15枚目・旭大星(28)=友綱=が同7枚目の千代丸(27)=九重=を送り出しで下し、10勝5敗で敢闘賞を受賞した。北海道出身力士の新入幕三賞は、1970年夏場所の元大関・大受(せたな町出身、9勝6敗で技能賞)以来、48年ぶり。

 新入幕の旭大星が、千秋楽を大きな星で締めくくった。強烈な当たりを千代丸に一度はね返されたが、再び当たって相手の体勢を崩し、背中ひと押しで送り出し。「場所前はいっぱい、けいこをしてきた」という努力の集大成で2桁勝利に到達し、同時に敢闘賞にも輝いた。

 北海道出身力士の新入幕三賞は、70年夏場所の大受以来、48年ぶり。1964年初場所では、同じ旭川市出身の元横綱・北の富士も手にしていた。「こんなに勝てるとは思っていなかった。気持ちいいですよ。(三賞条件を)昼に聞かされていたので緊張したけど、今場所は体が動けているので。10勝は自信になる」。喜びもひとしおだ。

 6月9日には婚約者の芳恵さん(27)と挙式・披露宴を控えている。三賞の賞金は200万円。「披露宴の引き出物を豪華にしようかな(笑い)」。新入幕で大きな足掛かりを築き、次は新婚パワーで昇進への道を突き進む。

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