栃ノ心、缶コーヒーが強力バックアップ!CM出演、化粧まわし贈呈も

スポーツ報知
差し入れられたジョージア缶コーヒーを手にご満悦の表情を見せる栃ノ心(カメラ・網野 大一郎)

 大相撲でジョージア出身初の大関昇進が確実な関脇・栃ノ心(30)=春日野=を、缶コーヒー「ジョージア」(日本コカ・コーラ社)が強力バックアップする。本場所の指定懸賞を出している縁で同社関係者が29日、東京・墨田区の春日野部屋を激励訪問。懸賞本数増だけでなく、今後の活躍次第ではテレビCM、東京五輪関連イベント出演などのビッグオファーに発展することを示唆した。日本相撲協会は30日に昇進を諮る臨時理事会を開催し、伝達式を経て正式な新大関誕生となる。

 正式な大関昇進の知らせを前に、栃ノ心のもとにサプライズな差し入れが届いた。本場所指定懸賞の縁で、日本コカ・コーラ社関係者が、同社の缶コーヒー「ジョージア エメラルドマウンテンブレンド」30ケース900本を春日野部屋に前祝いで持参。テレビカメラ6台の前で、「うまいッ」と笑顔で飲み干した。

 まるで“エメマン”のテレビCMのような光景だったが、実現する可能性もある。2015年に栃ノ心の母国の発音が「グルジア」から「ジョージア」に変更され、本人も缶コーヒー「ジョージア」を愛飲しているという新聞記事の掲載が両者を結びつけた。現在は懸賞1本で、大関昇進を機に同社関係者は「秋場所から2本に増やすことを検討中。社内も盛り上がっている」と明かした。将来的には化粧まわし贈呈や、CM出演プランも示唆した。

 さらに、世界的企業のコカ・コーラ社が20年東京五輪のオフィシャルスポンサーであることから、「(五輪関連)イベント出演のお願いをするかもしれない。その時は、もう一つ上(横綱)に昇進していることを期待しています」と激励した。

 夢は大きく、相撲道に精進する。いよいよ新大関誕生が迫ってきた。30日午前に日本相撲協会の臨時理事会で昇進が諮られ、承認されると協会の使者が春日野部屋に派遣される。使者は同じ出羽海一門の出羽海理事(元幕内・小城ノ花)と大鳴戸審判員(元大関・出島)が務める予定。

 伝達式で注目される口上については、「師匠(春日野親方)に相談して決める。(漢字など日本の)文字が読めないから、ローマ字で書いて朝まで練習かな。自分の気持ちを伝えたい。相撲より緊張する。今夜は眠れない」と、手に汗握った。あとは吉報を待つのみだ。(小沼 春彦)

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