美声自慢の勢が相撲甚句を披露 断髪式・大岩戸の“オファー”で

スポーツ報知
大岩戸(左から3人目)の断髪式で相撲甚句を歌う勢(左端)

 美声自慢の大相撲の幕内・勢(31)=伊勢ノ海=が9日、東京・両国国技館で行われた元幕内・大岩戸(八角)の断髪式で相撲甚句を披露した。

 断髪式前にこの日でまげに別れを告げる大岩戸らと土俵に上がり甚句を歌い上げた。「みなさん真剣に聞いてくれました。ご本人から『歌ってほしい』と言われまして」。大岩戸からの“オファー”を受けて珍しい関取の相甚甚句が実現した。

 一門も違い、年齢も6歳上。接点は薄いようにも思えるが、「(十両に)上がる前からの付き合いなんです。若い頃は本当によく稽古をさせてもらいました」。互いの部屋を稽古で行き来する間柄。勢が11年九州場所で十両に上がっても猛稽古は続き、「2人で(同じ相手と相撲をとる)三番稽古を1時間半やったことも、50~60番とったこともあります。先輩なのにうちの部屋に来ていただいたこともありました」と振り返った。

 自らを鍛えてくれた兄弟子はこの日を境に相撲界から離れるが、「辞められてからも付き合いは変わりません」とキッパリ。「自分をもっている。(状況が)良くても悪くてもブレない方です」とリスペクトの思いは変わらないと強調した。

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