旭大星が号泣披露宴 03年に他界の母から手紙「この手紙が読まれるときにはお母さんは天国に行っていると思います」

スポーツ報知
母・真由美さんの生前の手紙に号泣する旭大星(中央は芳恵夫人、右は友綱親方)

 旭川市出身の大相撲の幕内・旭大星(28)=友綱=が9日、都内のホテルで披露宴を行い、同じ伊勢ケ浜一門の横綱・白鵬(宮城野)ら角界関係者を始め450人が出席した。昨年9月に婚姻届を提出した芳恵夫人(27)との門出を祝福された。

 披露宴の最後には03年9月に他界した母・真由美さん(享年36)が生前に残した手紙が読み上げられた。自身の死を覚悟した真由美さんが、息子の結婚の際に読み上げてほしいと夫の浩さん(53)に託したもので、「結婚、おめでとう。この手紙が読まれるときにはお母さんは天国に行っていると思います(一部抜粋)」という内容。浩さんが、真由美さんが亡くなる1年前の02年11月に、「妻が話したことを私が書いておきました」と16年間、大切に保管してあったものだという。

 手紙の存在を知らなかった旭大星は、「こんなに泣くのを我慢して泣いたことは初めて」と母の思いを実感して号泣。新入幕の夏場所では北海道出身では20年ぶりの幕内力士として活躍。10勝を挙げて敢闘賞を受賞したが、「僕の中では次の場所は始まっている」と母の愛を感じ名古屋場所(7月8日初日・ドルフィンズアリーナ)でも活躍することを誓った。

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