鶴竜「ここから横綱が生まれたらうれしい」復興支援会津若松市に土俵完成

スポーツ報知
会津若松市での土俵開きに出席した鶴竜(前列中央)は、関係者やちびっ子力士らと記念撮影

 大相撲の力士会が東日本大震災復興支援プロジェクトの一環として福島・会津若松市に寄贈した土俵が、当地の会津総合運動公園内に完成。19日に、力士会の会長を務める横綱・鶴竜(32)=井筒=が出席して土俵開きが行われた。

 4本の太い柱で支えられた鉄骨の屋根を見上げて、鶴竜は「しっかりした立派な土俵ができて、うれしいです。大相撲に少しでも興味を持ってもらって、ここから横綱、大関になれる力士が生まれたらいいですね」と笑顔を見せた。

 総工費は2450万円。会津若松市が日本ユネスコ協会連盟を通じた力士会の寄付金1200万円を活用して完成した。土俵開きでは、会津若松市の室井照平市長(62)から鶴竜らに感謝状が贈呈された。

 力士会ではこれまで、岩手・山田町、宮城・気仙沼市で土俵作りを支援してきた。福島では福島第一原発事故に伴い、避難住民を受け入れた会津若松市を援助。「今後は地震があった熊本市なども検討しようと、力士会で話し合っていきたいと思います」と、鶴竜はさらなる支援を約束していた。(今関 達巳)

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