鶴竜、愛知県知事、名古屋市長を“すくい投げ”

スポーツ報知
鶴竜(奥)は大村知事を「優しく」投げる

 大相撲の横綱・鶴竜(32)=井筒=が26日、愛知県庁、名古屋市役所を表敬訪問。恒例となっている知事との“取組”で、大村秀章知事、河村たかし市長を立て続けに、鮮やかなすくい投げで裏返しにした。

 最初の相手はアメフトの経験があるという大村知事。当たりを受け止めると右差し。同時に左手で首に巻いてすくい投げ。勢い余ってあいさつで交換した名刺が袖からこぼれたが、同知事のものと勘違いした横綱は自ら拾うなど“いい人ぶり”が思わず出た。大村知事は、「もっと厳しく投げる横綱とかもいたけど鶴竜関は優しかったね」と“敗戦”にも笑顔。

 この日、2番目の河村市長との対戦でも右からのすくい投げを繰り出した。「怒とうの寄りを見せる」と息巻いていた同市長を、「思い切り投げたなぁ。私は10センチも動かせなかった」と脱帽させた。

 本来の訪問の目的はあいさつと名古屋場所(7月8日初日・ドルフィンズアリーナ)でのPR。足首などけがが続いたため、「最近は暑い時期のほうが体が動く」と真夏の場所を歓迎した鶴竜に、「暑い名古屋場所を引っ張って優勝争いの先頭に立って下さい。是非、連覇を続けて頂きたい」と大村知事から優勝指令も。

 新大関・栃ノ心(春日野)の状態を聞いた河村市長には、「最近は上半身が大きくなってバランスがとれてきた。自分はがっぷり四つになりたくないのでもろ差しを狙います」と鶴竜は解説。河村市長は、「(場合によっては)派手に突き飛ばして体ごと砂かぶりに出してもいいとも思う。形式的な聖人君子ではなくてね」と持論も展開していた。

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