稀勢の里、29日からの連合稽古で力測る

スポーツ報知
高安(手前)と連日の三番稽古を行った稀勢の里

 大相撲で7場所連続休場中の横綱・稀勢の里(31)=田子ノ浦=が28日、名古屋市内で弟弟子の大関・高安(28)と連日の三番稽古を行った。12番取って2日連続10勝2敗と復調気配。名古屋場所(7月8日初日・ドルフィンズアリーナ)に向け、29日からの二所ノ関一門の連合稽古での出来を再起への“試金石”とする。

 高安に左差しから力強く寄り切るなど一気に4連勝。だが、浅く右下手が入った9番目、小手投げに対応した瞬間、右肘がロックされて痛みが走った。ストレッチを繰り返して状態を確認すると、稽古を再開した。ヒヤリの場面だったが、師匠・田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)は「(関節が)きまっただけで大丈夫でしょう。調子も良くなっている」と“問題なし”を強調した。

 左大胸筋負傷などの影響で7場所連続休場中。横綱として貴乃花(現親方)と並び最長で、名古屋場所も間に合わなければ単独ワーストとなってしまう。29、30日の二所ノ関一門の連合稽古が“現在地”を見極める大事な2日間になる。「(右肘は)大丈夫。調子? いいんじゃないか。しっかりと一日一日を意識してやっていくだけ」。雄姿を待ち望むファンのためにも、最善を尽くす。(小沼 春彦)

スポーツ

×