鶴竜「全然いい、あれだってサッカー…」西野監督の“勇気”を支持

スポーツ報知
鶴竜(上)は豊山を引き落としても苦笑い

 大相撲の横綱・鶴竜(32)=井筒=が29日、出稽古先の愛知・犬山市の時津風部屋で、ロシアW杯1次リーグ突破のために、負けを受け入れて時間稼ぎに徹した西野ジャパンの決断を擁護した。

 角界随一のサッカー通として知られる横綱は午後11時(日本時間)開始に合わせて、通常より多めに昼寝をして日本対ポーランド戦をテレビ観戦。賛否両論入り交じる“時間稼ぎ”での結末にも、「全然いい、あれだってサッカー。ブーイングするのがおかしい。あの状況なら信じてやるしかないでしょ。長谷部選手が交代出場したときは守備的に試合を進めるという決断。途中から厳しい内容だったし腹をくくったと感じた」と同じ勝負師として西野監督の“勇気”を支持した。

 一方でこの試合で採用した4―4―2の布陣は機能しなかったと指摘。「練習でやっていたから採用したフォーメーションだと思う

。ただボクは(初戦から2試合採用した)4―2―3―1のほうがこぼれ球を狙いやすいと思う。2トップだとその後ろはボランチになるからスペースが空くから」と玄人目線で持論を展開した。

 8強入りをかけて日本が相対する相手は鶴竜が優勝候補に挙げていたベルギー。

「もちろん日本を応援します。でも申し訳ないけど厳しい試合になると思う。あれだけ安定した(強さの)チームは他にないでしょ」と客観的に分析した。それでも攻略法も明かしたのはサッカー通の横綱ならでは。「向こうの3バックに攻略の糸口があるかも。乾選手、右は原口選手だと思うけど両サイドを生かしたカウンター狙い。でもベルギーの戻りも早いから」と語った。

 昨年は年6場所中5場所休場。続いた不調から進退問題にも発展したが、春場所、夏場所と自身初の連覇でV字回復。大会前は期待値が低かったサムライ・ブルーの快進撃は自らの復活劇とも重なるだけに熱弁は止まらなかった。

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