八角理事長異例ゲキ　稀勢の里の夏巡業参加指令

　日本相撲協会は８日、年６場所制となった１９５８年以降、横綱ワースト記録となる８場所連続休場の稀勢の里（３２）＝田子ノ浦＝の診断書を公表。「左大胸筋痛で約４週間の激しい運動を制限する」との内容で、秋場所（９月９日初日、両国国技館）は進退問題が避けられない状況になった。

　八角理事長（元横綱・北勝海）は「お客さんに見せられないのは申し訳ない」と謝罪した上で「夏巡業でガンガンやらないと。番数を増やして自信をつけることだ。今から部屋で稽古して（巡業の）初日からやってほしいね。横綱だから土俵を独占してもいい。（朝から）お昼過ぎまで稽古してもいい。やれることはやって、じっくり鍛えてほしい」と異例のゲキを飛ばした。