39歳安美錦、出場回数歴代4位。20歳大坂流“我慢”

スポーツ報知
安美錦が明生(手前)をはたき込む

◆大相撲秋場所3日目(11日、東京・両国国技館)

 関取最年長で西十両筆頭の安美錦(39)=伊勢ケ浜=が東同2枚目・明生(23)=立浪=をはたき込みで下し3連勝を飾った。

 明生の低い立ち合いに土俵際まで押し込まれた。明生の右手と安美錦の左足が同時に出て物言いがついたが、軍配通りに安美錦が勝った。「かかとが残っていたから負けはないかなと。最後残ってよかった」と安堵(あんど)の表情をみせた。

 この日で通算1731回出場。歴代4位で元大関・魁皇(現浅香山親方)に並んだ。新弟子の頃から稽古をつけてもらっていたという大先輩の記録に「魁皇関に並べるのはありがたいね。(相撲界に)入った時からかわいがってもらったから」と表情が緩んだ。

 これで初日から土つかずの3連勝。十両筆頭の地位の今場所で勝ち越せば、夏場所で自ら塗り替えた昭和以降1位の最年長再入幕記録(40歳1か月)の更新も視野に入る。「我慢が大事。(テニス全米オープンで優勝した)大坂なおみも言ってたけど参考になりますよね、相撲にも通じる」。20歳のニューヒロインから学ぶその姿勢が、39歳の肉体と精神を支えている。

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