相撲取材歴31年の横野レイコリポーター、一門所属の義務化は「記者に発表されていなかった」

スポーツ報知
貴乃花親方

 26日放送のフジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜・前8時)で大相撲の貴乃花親方(46)=元横綱=が日本相撲協会に「引退届」を提出したことを特集した。

 番組では、相撲協会が7月の理事会ですべての年寄は5つある一門に所属することを義務化する事を決議したことを議論。協会側は親方の無所属を認めず、一門に入ることを義務づけた理由として、親方個人に支給される運営補助金の使い道の透明化を挙げた。芝田山広報部長は「公益財団法人として個人の(使途)把握は難しい」とし、昨今の大相撲の不祥事も踏まえて「協会としてガバナンス強化が問われている。一門にそのガバナンスの一端を担ってもらうため」と明かした。

 一方で、その理由は「表向き」で、「明らかに貴乃花さんを意識したもの」(若手親方)との声もあった。貴乃花親方は、一連の騒動の責任を取り、6月に自ら率いた貴乃花一門を消滅させて、阿武松親方ら旧一門メンバーとも決別。貴乃花親方の受け皿が少ないことは予想されていた。

 こうした動きに小倉智昭キャスター(71)は「不思議だなぁって思うのは、理事会で決まったことは各部屋の親方にきちっと通達ってないんですか」と相撲取材歴31年の横野レイコリポーター(56)に尋ねると「本来は年寄総会で理事会で決まったことを発表する。我々記者にも今日の理事会でこういうことが決まりましたって発表されるんですが、この7月の理事会においての発表ではこの一門に決めますっていうことは発表されなかった」と解説した。

 さらに「各一門の理事がそれぞれの親方に伝えていって、多分、27日の理事会、年寄総会で話す予定だった。今は根回し段階だったっていう、協会のみなさんは」と明かした。

 こうした流れに漫画家のやくみつる氏(59)は「いきなり追い込まれた。まして属さなければ退職を余儀なくされるとまで拡大解釈をしてしまった。実際、一門のどこに戻れるかっていうと現実、消去法で消していったら全部消えちゃうんですよね」と指摘していた。

 

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