安美錦が４０歳誕生日　今欲しいものは「家族との時間」

　大相撲の十両・安美錦（伊勢ケ浜）が東京・大田区で行われた秋巡業初日の３日、４０歳の誕生日を迎えた。報道陣からケーキを贈られて祝福されると、「ここまでできるとは、まったく考えていなかった。これだけ長くできているのは生んでくれた両親、支えてくれている家族、指導してくれた師匠、いろいろな人のおかげ。本当は幕内で（４０歳を）迎えられたら良かったけどね」と周囲への感謝の言葉を並べた。

　自らが持つ昭和以降１位の最年長再入幕記録（３９歳６か月）更新を狙った秋場所は、幕内取組で初の決まり手となる「とっくり投げ」で白星を挙げるなど奮闘も、同筆頭で７勝８敗と負け越し。再挑戦となる九州場所（１１月１１日初日・福岡国際センター）に向けて「精いっぱいやりますよ」と言葉に力を込めた。

　最後に今欲しいプレゼントを問われると「家族との時間かな」と笑顔で即答。それでも、相撲への闘志は衰え知らず。まだまだ多忙な現役生活を続けるつもりだ。