栃ノ心、年間最多勝へ順調な仕上がり 大相撲秋巡業

スポーツ報知
大相撲秋巡業安芸場所で、関脇・御嶽海と三番稽古をする大関・栃ノ心(右)

 大相撲秋巡業が27日、広島・安芸市で行われた。カド番大関として臨んだ秋場所で9勝を挙げた栃ノ心(31)=春日野=が、朝稽古の三番稽古で12番相撲をとった。関脇・御嶽海(25)=出羽海=に3連勝を含めて全勝。巡業初日から土俵に上がり続け、ここまで皆勤。「(続けていると)気持ちいいね」と満足の表情をみせた。

 新大関として迎えた名古屋場所を右足親指のけがで休場。カド番で迎えた秋場所を苦しみながらも乗り切り、涙した。危機を脱した大関は巡業初日からエンジン全開。ぶつかり稽古で20番以上胸を出すなど、気を吐いていた。「体調は全然大丈夫。足も、もう気にならない」。この日も鋭い踏み込みから得意の右四つで、何度も寄り切った。

 1年の締めくくりとなる九州場所(11月11日初日・福岡国際センター)。現在年間通算51勝で、横綱・鶴竜(33)=井筒=と並びトップを走る。地位を守った次は、今年初場所以来の賜杯も視野に入ってくる。「(優勝は)できれば」と明言こそしないものの、目は鋭い。「稽古はもうちょっとやりたいね。場所が始まるまでに、どこまで調子をアップできるか」と更なるギアチェンジを誓った。

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