御嶽海、大関取りへ「チャンスをものに出来れば」

スポーツ報知
土俵に上がった御嶽海

 大相撲秋巡業は28日、山口・周南市で最終日を迎えた。関脇・御嶽海(25)=出羽海=が2日続けて土俵に上がり、幕内・朝乃山(24)=高砂=らを相手に9番相撲を取り4勝5敗。「今日はやるつもりはなかったけど、やってよかった」と明るい表情で巡業を打ち上げた。

 11勝以上で大関取りが期待された秋場所は9勝。中日からは5連敗した。課題の体力向上のため、巡業は精力的に稽古に励んだ。この日も相撲を取る予定はなかったが、春日野巡業部長(元関脇・栃乃和歌)から「5番入ってるだろ」と“物言い”がつき土俵に。稽古後は「ちゃんと(春日野部長に)ほめられましたよ」と疲労の中にも充実感をにじませた。

 九州場所(11月11日初日・福岡国際センター)で11勝を挙げれば数字上、大関取りの目安となる「三役で直近の3場所33勝」を満たす。しかし阿武松(おうのまつ)審判部長(元関脇・益荒雄)は秋場所後、「(大関取りは)成績次第。ずっと勝ってくれば声は出てくるでしょう」と白星だけでなく優勝争いに絡むことも要望。御嶽海は「チャンスをものに出来れば。口にしたくないけど、出来るところにいるから」と初めて野心を口にした。

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