白鵬、巡業皆勤 合流組の鶴竜にジョークも飛ばす

スポーツ報知
ぶつかり稽古で胸を出す横綱・白鵬(左)

 大相撲の冬巡業が22日、茨城・土浦市で行われた。10月18日に右膝、右足首を手術し九州場所を全休した横綱・白鵬(33)=宮城野=が巡業を皆勤。朝の稽古では地元力士の大関・高安(28)=田子ノ浦=に胸を出すなど、会場を盛り上げ巡業を打ち上げた。冬巡業を振り返り「(巡業中)常に土俵に上がって基本を中心に汗を流して、唯一出来てなかった実戦の稽古を(昨日)3か月ぶりに出来て。全てやりきりました」。右膝の状態も問題なく、完走した。

 高安にぶつかりで稽古をつけた後には、ファンから「白鵬、ありがとーう」の声が飛んだ。「うれしかったよ。久しぶりに聞いたよね。やりがいがある」とニンマリ。大関が8年前の土浦巡業でも稽古をつけてもらった、と話をしていたと聞くと「あれ土浦だったんだ」と懐かしそうな表情。「教えてもらったら忘れないよね」と今後も若手に稽古をつける意欲をみせた。

 今年の1年を振り返り「ケガに泣いたな」。2度の全休を含む、4場所の休場を経験した。それでも秋場所では全勝で41度目の優勝を成し遂げ、2006年夏場所以来、13年連続で幕内優勝という偉業を達成した。「13年かぁ。ってなるよね。ケガも多くなってきたけど、体の使い方、稽古の仕方が自分と合ってたのかな」としみじみと語った。

 勝ち続ける極意は「どれだけ毎日、相撲の事を考えてやっているか」。歩き方から食事まで、全てがつながっているという。「一番の敵は、相手じゃなくて自分自身」と自らとも向き合い続ける姿勢を説いた。この日、右膝のケガで巡業に途中合流となった横綱・鶴竜(33)=井筒=が引きあげる際、白鵬に「長い巡業、お疲れ様でした」とあいさつした。すると白鵬は「短い巡業、お疲れ様! 」とズバリ。報道陣からも笑いが起きた。

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