稀勢の里 赤紫の締め込みで「しっかりやることをやっていく」

スポーツ報知
朝稽古で新調した締め込み姿の横綱・稀勢の里

 大相撲九州場所を途中休場し、進退問題が再燃している横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=が29日、東京・江戸川区の田子ノ浦部屋で稽古を行った。26日からの3日間で、68番相撲を取るなど調整のペースを上げていたが、この日は相撲は取らず。入念にすり足などを約90分行い「(先場所の)反省いかして。しっかりやることをやっていこうと」と振り返った。

 この日は、普段の稽古で使用する白のまわしでも、九州場所で使用した紺のまわしでもなく赤紫の締め込みで稽古場に姿を現した。出場に強い意欲を示してる初場所(来年1月13日初日・両国国技館)で使用するか問われると「どうですかね」と濁したが、進退のかかる場所に、新調したまわしで臨む可能性もある。

 初場所に向け、調整のペースも上がり順調な稽古を積んでいる。稽古場では弟弟子らに胸を出しながら、声をかける姿も。ある三段目力士の成長には「入って来た時はどうなるかと思ったけど、強くなっている」と目を細めた。「みんな運動神経は持っている。それを起こしてあげないと」と兄弟子としての姿勢も示した。

 30日で稽古納めだが、体は動かし続ける方針。手応えを感じつつも、ケガ以来強化してきた下半身の出来には「まだまだ」と油断は無い。「乱れないようにしていかないと。(年末年始も)なにかしらやると思う」と、気を引き締め直した。

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