栃ノ心、野菜食べて肉体改造 カド番脱出へ「気持ちも戻ってきた」

スポーツ報知
春場所に向けて調整した栃ノ心

 大相撲春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)を2度目のカド番で迎える大関・栃ノ心(31)=春日野=が7日、肉体改造に取り組んだことを明かし、苦境からの脱出を誓った。

 大阪・交野市の春日野部屋で幕内・栃煌山、碧山と11番取り、場所前の本格的な稽古を終えた栃ノ心の表情は明るく、体には張りがあった。「状態はいい」。力強い言葉の裏にあったのは減量だ。1月の初場所は、右太ももの肉離れで5日目から休場。春場所に向け「一度、体の中をきれいにしようと思った。関節も悪いので一度、体重を落とすことにした」と、体のリセットを決断した。

 野菜中心の生活と2日に1回のジム通いで175キロあった体は、2月中旬に155キロまで落ちた。「一時的に力は出なくなったけど体が軽くて楽になった」。そこから食生活を戻し、稽古と筋トレで現在は173キロ。「気持ちも戻ってきた」。体の再構築は、精神面の安定も呼んだ。

 まずはカド番脱出条件の勝ち越しを目指す。「中日までが大事。気合入れてやってくよ」。怪力大関に丸太のような腕、馬のような下半身、そして自信が戻ってきた。(斎藤 成俊)

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