元大関・照ノ富士が、５場所ぶりに序二段で復帰

　５場所連続休場中の元大関で西序二段４８枚目・照ノ富士（２７）＝伊勢ケ浜＝が、春場所（１０日初日・エディオンアリーナ大阪）に出場することが８日、決まった。師匠の伊勢ケ浜親方（元横綱・旭富士）が「出ます」と明かした。

　照ノ富士は十両だった昨年夏場所、途中休場。再出場したが９敗６休に終わり幕下に陥落した。その後、両ひざの手術と糖尿病の治療のため４場所連続で全休し、今場所は序二段まで番付を下げていた。元大関が幕下まで落ちた例はなく、異例の復帰だ。照ノ富士はこの日、大阪市内で朝稽古を行い、若い衆に胸を出すなど汗を流した。

　現在の体調については「見ての通り」と多くは語らなかったが、師匠は「ひざは完璧じゃないけど稽古はしている。幕下、三段目の力士は（照ノ富士には）通用しない」とし「関取返り咲きを狙って、今場所まず相撲を取ることが大事」と述べた。