平成最後の大相撲本場所、貴景勝が「結果を出す」地元・関西での人気絶大

スポーツ報知

 大相撲で平成最後の本場所となる春場所が10日、エディオンアリーナ大阪で初日を迎える。9日は場所前恒例の土俵祭りが会場で行われ、三役以上の力士が参加した。大関取りに挑む関脇・貴景勝(22)=千賀ノ浦=は「結果を出すことが自分の仕事」と臨戦態勢。昇進目安は10勝以上だが、今場所は2横綱3大関ら上位陣に休場者なし。審判部は内容も注視する方針で、磨きのかかった突き押し相撲を、初日の幕内・妙義龍(境川)戦にぶつける。

 貴景勝の腹は決まった。本場所土俵の目の前に座り「もう始まる。気持ちは高まっている。やることはやった」と決意をにじませた。兵庫・芦屋市出身とあって関西での人気は絶大。「声援を力に変えたい」と帰路ではファンの握手攻めにも丁寧に対応した。エディオンアリーナ大阪は幼少から家族と相撲観戦で慣れ親しんだ場所で「(小6だった)10年前の自分は(大関取りの)この状況を想像できなかった」と感慨深げ。幕下V(16年)で新十両を決めたのも、三賞を初受賞(17年)したのも大阪の春だ。

 「三役で直近3場所33勝」の昇進目安には9勝で届くが、現実的には2ケタ白星が求められる。さらに2横綱3大関ら上位陣との取組内容も判断材料。「結果を出すことが自分の仕事」と突き押しに自信を見せた。初日の妙義龍戦から一気のスタートダッシュを決める。

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