逸ノ城が6連勝 無敗は白鵬と2人だけ 初Vへ突っ走る

スポーツ報知
遠藤(左)をはたき込みで破った逸ノ城(カメラ・渡辺 了文)

 ◆大相撲春場所6日目 ○逸ノ城(はたき込み)遠藤●(15日・エディオンアリーナ大阪)

 “モンゴルの怪物”と呼ばれた関取最重量226キロの幕内・逸ノ城(25)=湊=が、平成最後の本場所で主役に名乗りを上げた。幕内・遠藤(28)=追手風=をはたき込み、新入幕で優勝争いした2014年秋場所以来の初日から6連勝。無敗は通算1111勝目を挙げた横綱・白鵬と2人だけとなり、初Vへこのまま突っ走る。

 真正面からの突きにも、逸ノ城は微動だにしなかった。遠藤の素早い立ち合いからの当たりに「よく見えていた。体もよく動いているしね」。冷静に受け流しながら体を開き、「相手の頭が低かったので」とそのままはたき込んだ。

 吉兆だ。14年秋場所では新入幕ながら初日から6連勝で、優勝を争った。「あの時は何も考えなかったし、ただ楽しかった」と振り返り「今は楽しいとかはないね。一番でも星を伸ばせるように考えている」。193センチ、226キロの恵まれた体格に加え、積み上げた経験で進化した。

 初Vラッシュに乗る。18年九州場所を制した貴景勝をはじめ、直近7場所では栃ノ心や御嶽海、玉鷲が初優勝を飾っている。「怪物」と呼ばれながら、いまだ賜杯に手が届いていないだけに「やっぱり悔しい思いもありますよ」と闘志。八角理事長(元横綱・北勝海)も「連勝は力をつけた証拠」と評価。後半戦もぐらつかない強さを見せつける。(太田 涼)

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