大関・貴景勝誕生へ…審判部満場一致、阿武部長「申し分のない内容」27日理事会で正式決定

スポーツ報知
栃ノ心(左)を押し出しで破った貴景勝

◆大相撲春場所千秋楽 ○貴景勝(押し出し)栃ノ心●(24日・エディオンアリーナ大阪)

 大関取りの関脇・貴景勝(22)=千賀ノ浦=が、カド番大関・栃ノ心(31)=春日野=との“入れ替え戦”に勝ち、大関昇進のノルマとなる10勝目をあげた。負け越した栃ノ心は大関在位5場所で、1974年の大受に並び最短(年6場所制の58年以降)で陥落が決まった。

 阿武松審判部長(元関脇・益荒雄)は、貴景勝の大関昇進を審議する臨時理事会の招集を八角理事長へ要請。「力は十分にあります。今日は重圧の中、一方的な相撲で持って行った。申し分のない内容だ。審判部の満場一致の結果」と評価した。理事長も理事会開催で応じた。27日の理事会と夏場所番付編成会議で大関・貴景勝が誕生する。

 栃ノ心は在位5場所で関脇降下となり、74年夏場所の大受に並び最短となった。

 ◆貴景勝 光信(たかけいしょう・みつのぶ)本名・佐藤貴信。1996年8月5日、兵庫・芦屋市出身。22歳。千賀ノ浦部屋。14年秋場所で初土俵。16年春場所後に新十両。17年初場所で新入幕。同年春場所で敢闘賞を受賞。18年九州場(13勝2敗)で初優勝を挙げた。本名の貴信は前師匠の貴乃花親方(元横綱)と織田信長から1字ずつ取ったもの。しこ名は前師匠が好きな戦国武将の上杉景勝が由来。中学時代、稽古相手がおらず、宇良のいた関学大に出稽古したこともある。ライバルは阿武咲。中学3年生時の11年の全国中学校相撲選手権決勝で対戦。貴景勝が勝利し中学生横綱に輝いた。175センチ、169キロ。得意は突き、押し。

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