「おやじの目の前で勝ててよかった」…貴景勝に聞く

スポーツ報知
逸ノ城(左)に声を掛けられ笑顔を見せる貴景勝(カメラ・石田 順平)

◆大相撲春場所千秋楽 ○貴景勝(押し出し)栃ノ心●(24日・エディオンアリーナ大阪)

 関脇・貴景勝(22)=千賀ノ浦=の大関昇進が事実上決まった。勝てば昇進、負ければ見送りの千秋楽の大一番で、カド番大関・栃ノ心(31)=春日野=を押し出して10勝目を挙げた。昇進目安の、三役で直近3場所合計33勝を上回る34勝に到達。審判部が八角理事長(元横綱・北勝海)に昇進を審議する臨時理事会(27日)の開催を要請し、了承された。身長175センチは、平成に誕生した大関の中で初の170センチ台。平成最後の本場所で、個性派の日本人大関が誕生した。

 ◆貴景勝に聞く

 ―千秋楽を終えて。

 「(全て)出し切りたいなと思ってやった。両親やいろんな人に支えられ、そういう人のために頑張りたいと。小3から相撲をやってきて何を目指していたのかもう一回考えた。体が大きくない中、何とか自分の体を武器にやってきた」

 ―両親も来ていた。

 「おやじが来たときは、全部負けていて情けないと思っていた。おやじが『見に来ない方がいいかな』と言っていたので、最後に目の前で勝ててよかった」

 ―背が小さい子供、力士の励みになるのでは。

 「自分は体が小さくて、大きくない人の相撲を見て、こういう人に近づきたい、こういう相撲を取りたいと思ってやってきた」

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