伊藤有希、スキー板左右逆に履いてK点超えV3「着地危なかった」

2017年3月19日6時0分  スポーツ報知
  • スキー板を左右逆に履いた、伊藤有希の1回目のジャンプ

 ◆ノルディックスキー 伊藤杯大倉山ナイタージャンプ大会(18日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=HS138メートル、K点123メートル)

 女子は17年世界選手権個人ノーマルヒル銀メダルの伊藤有希(22)=土屋ホーム=が129メートル、136メートルの合計260・2点で3連覇を飾った。1回目はスキー板の左右を間違えるミスを犯しながらK点越え。2回目は最長不倒をマークした。男子は17年アジア大会個人ラージヒル金メダルの中村直幹(20)=東海大=が合計273・7点で2連覇。

 しくじっても強い。2回目に最長不倒136メートル。余裕の3連覇で喝采を浴びた伊藤は、照れくさそうに切り出した。「1本目は、スキーの右と左を逆に履いちゃって。人生で初めてですね…」。見た目は似ているが、普段ならブーツと固定する時に確認するため起こりえないミスだ。「履いた時に違和感がなかったんですよね」と首をかしげた。

 気づいたのは飛行途中だった。板は空中で両脚をV字に開きやすく作られているため左脚は左側に、右脚は右側に開くはず。それが「逆だから全然開かなくて。着地も(バランスを崩して)危なかった」と冷や汗をかいた。一つ間違えば大けがにつながりかねなかったが動揺しない。K点を6メートル上回る129メートル。安定感が際立った。

 充実のシーズンだった。2月の世界選手権では、ライバルの高梨沙羅(20)=クラレ=を抑え、2大会連続銀メダルに輝いた。平昌五輪へ重点課題は2つ。下半身の筋力向上と、遅れがちな踏み切りの改善だ。今後は約1か月のオフを経て、5月の沖縄・宮古島合宿から本格始動する。「まだ成長過程なので(今季に)満足せずにやりたい」とうなずいた。(細野 友司)

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