羽生結弦、66年ぶり五輪連覇に「プレッシャーは感じなくはない。でも楽しい」

2017年4月5日5時0分  スポーツ報知
  • フィンランドから帰国した羽生結弦は大勢のファンの出迎えを受け笑顔を見せた(カメラ・竜田 卓)

 フィギュアスケートの世界選手権で3季ぶりに王座を奪回した羽生結弦(22)=ANA=が4日、フィンランド・ヘルシンキから羽田空港に帰国し、500人のファンが集結した。66年ぶりの連覇がかかる来季平昌五輪のプログラムは「自分の魅力を引き出す曲」を絞り込み、無心で臨んだソチ五輪とは異なる「期待に応えるための金メダル」を目指す。

 羽生の凱旋に、羽田がパニックになった。昨年12月、サッカーのRマドリードの来日時と同じ約500人のファンが集結した。野球のWBC日本代表が3月に、成田空港に帰国した際は約200人。警備員の「走らないで」の怒号が飛び交った。「ソチ五輪の後を彷彿(ほうふつ)とさせる長い列で迎えてくださって、非常に気持ちよく帰国できた」。世界王者は笑顔で歓声に応じた。

 世界選手権での逆転Vから3日。注目が集まる平昌五輪イヤーの来季のプログラム曲について「まだ決めていない」としたが、ベスト・オブ・ユヅのプログラム完成へ熟考を重ねていく。

 「来季は本当に慎重に考えなくてはいけない。いろんな曲を聴いて、ジャンプやステップやスピンを合わせたうえで、どれが一番自分の魅力を引き出すか。勝負の年になるので、自分の魅力、曲の魅力が確実に出るものじゃないといけない」

 今季はショートプログラム(SP)の「レッツ・ゴー・クレイジー」で新境地を開拓した。羽生自身が考える羽生の魅力を表現しきれた曲は、ジャンプを2本に絞り、表現に特化した今季エキシビションの「ノッテ・ステラータ(星降る夜)」と、ソチ五輪SPの「パリの散歩道」。「たくさんのみなさんの胸の中に残っていると思う。そういったものにしたい」と話した。

 今季のフリーは4回転4本の構成に挑んだ。「シーズンが終わったらいろんなジャンプを試してみたい」とし、フリーでの4回転5本も視野に入れているが慎重な姿勢は崩さない。「これ以上(スケート界の)レベルが上がるというのは考えられない。世界選手権の延長線上に平昌五輪のシーズンがあるのかなという感じ」。完成度を突き詰めていくことにも重点を置く。

 初出場だったソチ五輪は、無心で金メダルを手にした。環境は一変し、第二のスケート人生の始まりだと受け止めた。66年ぶりの連覇がかかる平昌五輪は、少し違う。「見ている方々は2連覇を期待しているし、期待に応えるための金メダルになるのかな。そういうプレッシャーは感じなくはない。でも楽しい」。何度も重圧をはねのけてきた王者は、笑顔で言った。(高木 恵)

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