羽生、大逆転Vの陰に“勝ち飯”あり…メニュー初公開

2017年4月7日6時0分  スポーツ報知
  • 味の素(株)のビクトリープロジェクトスタッフが調理した「勝ち飯」をほおばる羽生
  • フリー前夜の3月31日夕食メニュー。下段左の器に主菜「とろ卵豚キャベツ」、副菜「さといもの煮物」、右の器は汁物「野菜たっぷりみそ汁」味の素(株)ビクトリープロジェクト(R)提供

 フィギュアスケートの世界選手権で3季ぶりに王者に返り咲いた羽生結弦(22)=ANA=が大会期間中に取っていた“勝ち飯”が判明した。味の素株式会社の「ビクトリープロジェクト」のコンディショニングと栄養サポートを受け、食事量と筋量が増量。4回転4本の高難度プログラムを完成させた。66年ぶりの連覇がかかる来季の平昌五輪へ“金ボディー”へ磨きをかけていく。

 4回転4本のプログラムを選択した今季の羽生の挑戦は、世界選手権で実を結んだ。王座に返り咲いたヘルシンキで、平昌五輪を見据えた体作りを明かした。

 「ダメージを受けにくい体にしたい。栄養がしっかり取り切れていないと、練習時の負担が直接内臓にきてしまう。栄養面、食事面でカバーできることなので、そういうところが必要かなと思う」

 初戦のオータム・クラシックでは終盤にスタミナ切れを起こしたが、試合を追うごとに完成度は上がっていった。食が細かった羽生だが、担当の栗原秀文氏は「しっかり練習するために、しっかり食べるという意識が生まれた」と振り返る。

 2位に甘んじた四大陸選手権後、かなりの量を滑り込んだ。追い込むことをできる体になっていた。以前と比べて、でん部の筋肉がついたことは一目瞭然。世界選手権中の消費カロリーは四大陸選手権から著しく上昇。代謝が上がり、高難度のプログラムを高い精度で滑り切るための強い体ができあがっていた。

 昨年10月から体重、除脂肪量、体調、トレーニング時間などを記したコンディショニングチェックを始めた。同月のスケートカナダでは、4本の4回転を跳ぶために「絞り切って筋量が減ってきちゃうと後半持ちにくいという印象があった。食事の量を増やしたり、補食を増やして頑張った」と筋量の増加を試みていることを明かしていた。

 試合期間中は味の素製品を使った「勝ち飯」メニューで食事管理を徹底した。〈1〉汁物を活用し消化を良くする〈2〉エネルギー代謝をサポートするためにビタミンB1を含む豚肉、大豆製品を積極的に取り入れる〈3〉脂質はできるだけカット。推定エネルギー摂取量に基づいて量を調節し、エネルギー不足を防いだ。競技の特性上、体重を増やしすぎないことも重要な要素。筋肉をいい状態に保つために必要とされるアミノ酸を多く取り、体内から途切れないように心がけた。

 「試合前、試合中のコンディション作りといった平昌で戦うためのベース作りができた。今のベースに積み重ねていけば、羽生選手が求める『金メダルを取るための体』に達成できる」と栗原氏。66年ぶりの連覇へ、金ボディーが完成しつつある。(高木 恵)

 ◆羽生の世界選手権 3月29日から2日までフィンランド・ヘルシンキで開催。ショートプログラム(SP)は5位と出遅れたが、久石譲さん作曲の「ホープ&レガシー」に乗せて演技したフリーでは、223・20点で自身の持つフリー世界最高得点を更新。今季ベストの合計321・59点で自身最大の10・66点差を逆転し、3季ぶり2度目の優勝。300点超えが4人という史上最高のハイレベル決戦を制した。

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