宇野、初の羽生超え!史上3人目2戦連続“300点超”

2017年4月22日6時0分  スポーツ報知
  • 華麗な滑りを披露した宇野昌磨(カメラ・酒井 悠一)

 ◆フィギュアスケート 国別対抗戦 第2日▽男子フリー(21日、東京・代々木第一体育館)

 20日のSP103・53点で1位に立った宇野昌磨(19)=中京大=は、フリーでは198・49点をマークし、羽生に続き2位に入った。今大会はSPとフリーの合計点では競わないが、合わせると302・02点の高得点で、記録は国際スケート連盟に公認される。合計点では初めて目標としてきた羽生を上回り、今シーズンを締めくくった。

 得点を待つキスアンドクライで、仲間に迎えられると宇野に笑みがこぼれた。前半に入れてきた4回転フリップを、基礎点が1・1倍になる後半にもう1本入れた。アクセルを除くジャンプの中で、ルッツの次に難易度の高い4回転フリップに2回転トウループをつけた。勢いよく跳んだが、「きつい」。着氷で転倒した。「技術より、力がなかった。来年の1つ目の課題。試行錯誤していきたい」。伸びしろを見つけうれしそうに笑った。

 SPは1位だったが、「自分に負けた」。“攻め”をテーマに取り組んできたが、日本チームを思い、安全策を取った。4回転―3回転の連続トウループを4回転―2回転に変えた。ノーミスの演技も、後悔の方が大きかった。フリーでは再び、攻めた。「4回転フリップを、(演技の)最初の方でしか跳べないという自分の基準を、どこでも跳べるという基準に変えたい」。挑戦は失敗に終わったが、来季につながるフリーになった。

 3月の世界選手権で、王者・羽生にあと2・28点差に迫り2位に入ったが、「目標であることに変わりはない」と言った。今大会、合計点では争わないものの、ずっと追いかけてきた羽生を初めて超えた。だが、「特になにも思わない。自分はまだトップではない」と言い切った。羽生、フェルナンデスに続く2戦連続の300点超えを果たしたが、満足はない。

 1年間、心のコントロールに苦しんだ。羽生不在の昨年12月の全日本選手権では、追われる立場を経験。優勝したが、「何も得るものがなかった」。2月のアジア大会は、無心で挑んだが、納得のいく演技ではなかった。「気持ちをコントロールするのではなく、気持ちに自分が合わせればいい」。そう考えるようになってから、世界選手権では歴代2位の319・31点。自信がついた。

 今季最後を攻めたプログラムで締めくくった。完璧ではなかったが、「世界の上の方(のレベル)で戦えていると思うようになった。けど、とどまらず成長していきたい」と燃えた。攻め続け、五輪シーズンに挑む。(小林 玲花)

  • 楽天SocialNewsに投稿!
冬スポ
今日のスポーツ報知(東京版)