15歳・戸塚優斗、W杯初挑戦で優勝 五輪派遣推薦基準満たす

2017年9月9日6時0分  スポーツ報知
  • 優勝した戸塚優斗(右)と2位の平野歩夢(共同)

 ◆W杯スキー スノーボード・ハーフパイプ(8日、ニュージーランド・カードローナ)

 スノーボード・ハーフパイプ(HP)第1戦の決勝が行われ、W杯初挑戦の戸塚優斗(15)=ヨネックス=が93・25点で初優勝。全日本スキー連盟の平昌五輪派遣推薦基準(8位以内を1回)を満たした。14年ソチ五輪銀メダルの平野歩夢(木下グループ)は92・25点で2位。同3位の平岡卓は7位、片山来夢(ともにバートン)は11位だった。女子は大江光(バートン)が5位、クロエ・キム(米国)が通算4勝目。

 平昌五輪シーズンに新星が登場した。W杯初参戦の戸塚は、2回滑って高い方の得点が採用される決勝で高レベルの演技を披露し、五輪メダリストの平野、平岡を抑えて頂点に立った。13年に平野が記録した14歳8か月の最年少Vには及ばなかったが「初のW杯で優勝できて本当にうれしい。今後も続くW杯への自信になるし、いい流れをつくれた」と笑みを浮かべた。

 10人で決勝進出の残り4枠を争う予定だった準決勝が悪天候の影響で行われず、16人による決勝に変更となった幸運もあったが、強風などの難条件でも動じずに攻めた。1回目は全体3位の85・25点をマーク。2回目は技の難度を上げ、3度目のジャンプで勝負技の3回転半「フロントサイド1260」を決め、93・25点でトップに立った。1回目に92・25点で首位にいた平野を1点上回って逆転。憧れの先輩を破り「自信になる」と胸を張った。

 高さのあるエアとダイナミックな滑りを追求し、ボードはHP用で最も反発力の高いモデルを使っている。ヨネックス関係者は「反発力が高くなるほど硬く難しくなりますが、彼は使いこなす技術を持っています。普段は無邪気な高校生ですが、試合になると落ち着いています」と明かした。

 両親の影響で3歳からスノーボードを始めた。ジュニア時代から頭角を現し、今年3月の全日本選手権で優勝して代表候補になった。4年前の8月、平野は同じカードローナで開催されたW杯で初優勝し、一気にソチ五輪の表彰台まで駆け上がった。「これからも頑張って成績を残して平昌五輪に出たい。(五輪は)小さい頃からの憧れの場所。そこで自分のベストの演技を見てもらいたい」。憧れの先輩と同じ五輪ロードが、ハッキリと見えてきた。

 ◆スノーボードHPの平昌五輪出場枠(最大4)選考方法

 スノーボードHPの平昌五輪出場枠(最大4)は、16年7月1日~18年1月21日までのW杯などの成績をもとに配分される。代表選手は枠に応じて選考で決まり、全日本スキー連盟が定めた派遣推薦基準(W杯や世界選手権で〈1〉8位以内を1回以上〈2〉10位以内を2回以上〈3〉12位以内を3回以上のいずれか)を満たした選手が対象。出場直近3大会のうち、成績上位2大会の合計ポイントにより選考される。日本勢の有力選手では平野が今W杯で2位、平岡は17年世界選手権で4位に入っており、ともに派遣推薦基準を満たしている。

 ◆戸塚 優斗(とつか・ゆうと)2001年9月27日、神奈川県生まれ。15歳。神奈川・光明学園相模原高在学中。3歳からスノーボードを始め、2016、17年に全日本ジュニア選手権で優勝。17年3月の全日本選手権も制した。169センチ、65キロ。

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