小平、練習を公開 思考は「男子」レベル

2017年10月3日6時0分  スポーツ報知
  • 男子選手に交じって練習する小平奈緒(手前)

 スピードスケート女子短距離の小平奈緒(31)=相沢病院=が2日、長野市エムウエーブで来年2月の平昌五輪に向け、最後となる練習公開を行った。9月に北海道・帯広市で行ったタイムトライアルでは、金メダルが本命視される女子500メートルで非公式ながら自身の持つ国内最高記録(37秒39)を上回る37秒23を記録していたことが判明。この日は氷上で男子選手の後ろについて滑りを確認し、万全の仕上がりを見せた。

 小平がシーズン開幕前に早くも“国内最高記録”を叩き出していた。結城匡啓コーチ(52)によれば、9月に行った500メートルのタイムトライアルで37秒23をマーク。同じ帯広での2月の冬季アジア大会で自身が記録した37秒39を上回り、最初の100メートルも10秒31で自己最高に並んだという。

 もちろん非公開でスピードの速い男子選手と一緒に滑るなど、普段の試合とは条件は異なる。小平も「滑りに関しては10月のトライアルで見極めたい」と慎重だったが、開幕1か月前の調整段階での異例の“記録更新”は肉体と思考の変化が理由だ。結城コーチは具体的な数値は明かさなかったが「除脂肪体重が今までで一番多い。女子の限界に近い数値」と体重は維持したまま、筋肉量は過去最高の状態にあると説明した。

 “思考の男子化”も大きな要因だ。練習では昨年以上に男子選手と滑る機会が増え、小平は「マインドセット(考え方)が男子レベルになってきた」と分析。この日もソチ五輪代表の山中大地(27)=電算=ら男子選手と同走した。女子の世界記録は36秒36だが男子は33秒98。平均で2~3秒の差があるとされる男子を追うために姿勢やコース取りを工夫し、「タイムの基準が男子レベルになって、そのスピードが当たり前に感じるような錯覚がある」と言い切った。

 20日からは今季初戦となる全日本距離別選手権(長野)に挑む。「ただ単に力強い、速いではなく、しなやかさと躍動感。見ていて奇麗だなと思われるような滑りができれば」。国内外の15レースで全勝だった昨季を超える滑りへ、期待が高まる。(林 直史)

 ◆小平に聞く

 ―夏場の練習の手応え。

 「小さい課題をしっかりと毎日続けて克服することに集中して、実戦に近い高い意識で積み上げられた」

 ―昨季は500メートルと1000メートルが中心だったが、1500メートルにも再挑戦する。

 「単純に1500メートルは好きな距離。1000メートルの結果は500メートルに生きてくるし、1500メートルの結果も1000メートルに生きてくると思う。実績もないし、挑戦者の気持ちで滑ってみたい」

 ―ライバルは誰なのか。

 「常にライバルは自分自身だと思ってます。今の自分が、ライバルを超えていかないといけない」

 ―平昌五輪まで心掛けることは。

 「マイペースを崩さないこと。五輪もW杯もトライアルも、リンクで滑ることは変わらない。ただ大会名が変わってるだけ。気負うことなく究極の滑りを磨くことに集中していきたい」

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