羽生結弦、全日本欠場 平昌五輪団体戦回避の可能性も

2017年12月19日5時0分  スポーツ報知

 日本スケート連盟は18日、フィギュア男子14年ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(23)=ANA=が右足首負傷のため、平昌五輪代表最終選考会を兼ねる全日本選手権(21~24日、調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ)を欠場すると発表。四大陸選手権(1月24~27日、台北)には出場しない方針を固めており、けがの回復を最優先に考えると五輪団体戦(2月9、12日)を回避せざるを得ない状況になってきた。ぶっつけ本番で同個人戦(同16、17日)で連覇に臨むことが可能性が出てきた。

 負傷後は一度もリンクに上がれぬまま、羽生が苦渋の決断を下した。日本スケート連盟を通じてコメントを発表した。

 「全日本に向け、治療とリハビリに取り組んでまいりましたが、断念せざるを得なくなりました。今後は一日も早く、ベストな状態で練習に専念できるよう頑張りたいと思います」

 11月9日、NHK杯の前日練習で右足関節外側じん帯を損傷したが、回復が遅れていた。ギリギリまで出場へ意欲を見せながら拠点のカナダ・トロントで治療とリハビリに努めていたが、インフルエンザを発症した昨年に続いての欠場となった。

 世界ランキング1位などの実績があり、選考基準で五輪代表入りは確実。ディック・バトン(米国)以来66年ぶりの連覇へ向け、1月の四大陸選手権には出場せず“五輪一本”に集中する。五輪は四大陸選手権の約2週後に開幕。ブライアン・オーサーコーチは「カナダに戻るには短すぎるし、日本で調整するには長すぎる」と話しており、出場しない意思を固めている。

 まだ足に痛みが残り、故障から1か月以上が過ぎ五輪まで2か月を切った今も氷に上がれていない。右足の回復を最優先に考えた場合、五輪個人戦の前に行われる団体戦は回避せざるを得ない状況になってきた。団体戦ショートプログラム(SP)から個人SPまでは中6日。ソチ五輪では団体戦SPでトップの高得点を記録し、個人戦での金メダルにつなげた。しかし今の羽生にとっては、その1週間が貴重な調整の時間。ぶっつけ本番で個人戦を迎えることが濃厚になってきた。

 当面はトロントに残り、医師と相談しながら本格的に練習が再開できる時を待つ。今季はオータムクラシックとロシア杯しか出場しておらず、前戦のロシア杯から五輪個人戦まで約4か月あく。大一番が復帰戦になる可能性が高いが、ここぞの勝負強さは誰もが認めるところ。これまで何度も逆境を乗り越えてきた経験を力に変える。

 ◆羽生のソチ五輪後の主な故障と復帰戦

 ▼14年11月 中国杯フリーの直前練習で閻涵(中国)と激突し、左大腿(たい)挫傷など5か所を負傷。強行出場して2位。3週後のNHK杯は4位。

 ▼14年12月 全日本選手権後に「尿膜管遺残症」と診断され、30日に手術。翌年1月末に右足首を捻挫。3か月ぶり実戦の世界選手権はSP首位の2位。

 ▼16年1月 左足甲がトウループを跳べなくなるほど悪化。4月の世界選手権はSP首位も2位。大会後に左足の「リスフラン関節靱帯(じんたい)損傷」で全治約2か月の診断。

 ▼16年12月 15日にインフルエンザを発症し年末の全日本選手権を欠場。17年2月の四大陸選手権は2位。

 ▼17年9月 中旬に右膝を痛める。22日のオータムクラシックSPは構成を落としながら世界最高得点で首位。フリーは5位で総合2位。

  • 楽天SocialNewsに投稿!
冬スポ
今日のスポーツ報知(東京版)