葛西紀明、聖子氏超えの日本人最多8度目五輪が確実…冬はすでに世界最多 

2018年1月8日6時0分  スポーツ報知
  • ソチ五輪で銀メダルを獲得し、日の丸を掲げる葛西紀明

 スキージャンプ男子で14年ソチ五輪個人ラージヒル銀メダルの葛西紀明(45)=土屋ホーム=が平昌五輪代表に選ばれることが確実になった。日本勢単独最多8度目の五輪出場で、冬季大会では自身の持つ世界最多記録を更新。全日本連盟が定めた選考期間が、ジャンプ週間最終戦を兼ねた6日(日本時間7日)のW杯個人第11戦(オーストリア・ビショフスホーフェン)で終了し、代表枠5に対し派遣基準を満たした選手が葛西を含め5人しか現れなかった。男女の五輪代表は11日に正式発表される。

 葛西が日本の五輪史を塗り替えた。全日本連盟による平昌五輪選考期間が終わり代表入りが確実になった。19歳で初出場した92年アルベールビル大会から8大会連続8回目の五輪。出場すれば、スピードスケートと自転車で7回の橋本聖子氏(現・日本スケート連盟会長)を抜き、夏冬通じて日本勢の単独最多に。冬季に限れば世界最多だ。

 16歳で初参戦したW杯は通算535戦17勝。14年11月には42歳5か月での最年長優勝記録も樹立した。五輪で3度、世界選手権で7度の表彰台。栄光に彩られたキャリアに、唯一足りないのが五輪・世界選手権での金メダルだ。銀メダルを獲得したソチ大会の表彰式では「(優勝した)カミル(ストッフ)に負けていないんじゃないか。金に近いメダルだと思う」と闘志を燃やし、平昌での金を公言してきた。調整法から勝ち方まで知り尽くす45歳が、満を持して頂点を狙う。

 努力と汗は裏切らないと信じている。何があっても、朝はジョギングから始める。毎年5~6月に行う恒例の宮古島合宿では、朝6時50分から20分間、選手兼任監督を務める土屋ホームの後輩と海辺を走った。「練習量が大事。これだけやった、という自信がつく」。伊藤将充(19)=土屋ホーム=は「合宿でも試合の日も、必ず朝は走る。(葛西の姿を)見て、他チームでも参考にして取り入れている人が多い。たかがランニングだけど、その積み重ねが結果につながる。本当にストイック」とホレ込んでいる。

 サッカー元日本代表FW三浦知良(50)=横浜C=が所属クラブと契約更新するたび「僕も50歳を超えるまでやりたい」と目を輝かせる。カズが何歳になってもW杯への憧れを口にするように、金メダルを取るまで終われない。夏冬通じた五輪の最多出場は、1972~2012年に馬術で10度参戦したイアン・ミラー(71)=カナダ=。まずは平昌、そして22年北京大会へ。夢、希望、限界突破。期待を背に、葛西は飛び続ける。(細野 友司)

 ◆葛西 紀明(かさい・のりあき)1972年6月6日、北海道・下川町生まれ。45歳。8歳で競技を始め、東海大四高(現・東海大札幌高)から地崎工業などを経て2001年11月に土屋ホーム入社。五輪は94年リレハンメル大会団体銀、14年ソチ大会個人ラージヒル銀、団体銅。W杯では表彰台通算63度。176センチ、59キロ。家族は妻・怜奈さんと長女・璃乃(りの)ちゃん。

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