勢藤優花、初五輪は笑顔で…つらくなっても「開き直りたい」

スポーツ報知
平昌五輪の代表に選ばれ、笑顔で手を合わせる(右から)勢藤、高梨、伊藤、岩渕

 全日本スキー連盟は11日、平昌冬季五輪(2月9日開幕)代表選手のうち11人を発表した。道勢ではジャンプ女子で伊藤有希(23)=土屋ホーム=が、2014年のソチ大会(7位)に続く代表に決定。高梨沙羅(21)=クラレ=、初選出の勢藤優花(20)=北海道ハイテクAC=らとともに活躍を誓った。男子は8度目の五輪となる葛西紀明(45)、小林陵侑(21)=ともに土屋ホーム=、伊東大貴(32)、小林潤志郎(26)=ともに雪印メグミルク=らが選ばれた。

 初の五輪切符をつかんだ勢藤は「4年前は五輪に出られるとは思っていなかったので、すごくうれしい」と笑顔で喜びを口にした。

 生まれは札幌だが、幼少期に父の転勤で上川町に移った。高梨とは幼なじみで、幼稚園から中学校まで同級生だった。共に上川ジャンプ少年団でジャンプを学び、常々口にしていた「肩を並べたい」という目標を一つクリアした。

 初の五輪では笑顔を貫き通す。勢藤は今季、思うような結果が出せず、「ほぼ全試合で泣いていた。メンタルの弱さを思い知った」という。平昌には、愛読する人気キャラ「リラックマ」の本を持参するほか、試合では、海外遠征中に高梨から教わったというメイク術を実践する。「小さな楽しみ。気分を盛り上げられたら。あとは、つらくなっても笑って開き直りたい」と自分らしく勝負する。

 週末はW杯札幌大会2連戦に出場。「もう少し練習して、前の感覚を取り戻したら大丈夫。楽しんで、メダルを取れるよう頑張りたい」。地元・北海道での試合で弾みをつけ、夢舞台へ突き進む。

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