伊藤有希、レジェンドヘルメットで今季初V狙う

スポーツ報知
葛西からもらったオレンジ色のヘルメットで笑顔の伊藤

 スキージャンプ女子のW杯札幌大会が13日、札幌市の宮の森ジャンプ場で開幕する。12日は公式練習と予選が行われた。個人総合4位につける伊藤有希(23)は83メートルを飛び、6位で予選通過。所属先の監督を兼任する葛西紀明(45)=ともに土屋ホーム=から贈られた新ヘルメットを着用し、今季初勝利を狙う。高梨沙羅(21)=クラレ=は1位、勢藤優花(20)=北海道ハイテクAC=は13位で予選を通過した。

 6位通過でも焦りはない。伊藤は、3日間ジャンプトレーニングから離れていた。「まだかみ合ってないが、少しずつ良くなっている。自分のジャンプに集中して、平昌につながるジャンプをしていきたい」。五輪目前、地元で開催される今年最初のW杯にも気負いはなかった。

 9日に新たな“相棒”が届いた。おととしのクリスマスに続き、葛西監督から新ヘルメットをプレゼントされた。両サイドにはこれまで通り、星のイラストがちりばめられ、色はブルーから明るいオレンジのモデルに変わった。「オレンジは好きな色。すごく気に入っている」と頬を緩めた。

 昨季は新ヘルメット着用直後の札幌大会でW杯初優勝。そこから一気に5勝し、飛躍のシーズンにした。今季も“レジェンドパワー”が宿るヘルメットを身に着け、浮上のきっかけをつかむ。

 今季の最高順位は3位とまだ本領を発揮しきれていないが、「地元の応援もあるので、ここから気持ちを盛り上げていけたら」と伊藤。地の利を生かし、故郷に錦を飾る。(宮崎 亮太)

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