15歳国武「うれしい」16歳岩渕「悔しい」スノボ・スロープスタイルで2位

スポーツ報知

◆W杯スノーボード・スロープスタイル(12日・米コロラド州スノーマス)

 スノーボード・スロープスタイル決勝が米コロラド州スノーマスで行われ、男子の国武大晃(15)=STANCER=が83・64点で自身初表彰台となる2位。女子の岩渕麗楽(れいら、16)=キララクエストク=も76・48点で2位となり、ビッグエアで初優勝した昨年12月に続く表彰台に立った。

 今季からW杯に参戦する国武は、ジャンプできれいに着地して得点を稼いだ。2回目の演技で、左足を前にした逆スタンスから入る縦2回転、横3回転半に続き、縦3回転、横4回転の難しいジャンプも決め、83・64点をマーク。悪天候で視界が悪い中でも堂々の演技を披露し「うれしい。最低でも表彰台に乗ることが目標だった」とうなずいた。

 今大会2位で平昌五輪代表入りにも前進したが、演技には向上の余地もある。序盤にある障害物の攻略があっさりしたものとなり「(見せる)技術が足りなかった」と反省した。期待される立場となった15歳は「メンタルもそうだけど、難しい技でも(着地で)立てるようにしっかりしたい」と気を引き締めた。

 ◆岩渕「満足のいく滑りができなかった」
 スロープスタイルで初めてW杯の表彰台に立ったが、喜びは薄かった。ガサー(オーストリア)や、既に平昌代表に内定済みの鬼塚ら強豪は調整のため欠場。優勝を狙っていた大会で、不完全燃焼に終わった。2位で自身も平昌五輪代表入りに大きく前進したが「満足のいく滑りができなかったので悔しい。悪い天気でも実力を出し切れないのは自分の甘いところ」と反省は尽きなかった。

 ◆スノーボード・スロープスタイル 14年ソチ五輪から正式種目入り。斜面のコース上の「キッカー」と呼ばれるジャンプ台や「ジブ」と呼ばれる障害物を攻略しながら滑り降り、技の難度や完成度、独創性などを競う。採点は6人の審判が100点満点で採点し、最高と最低を除いた4人のスコア平均で決定。選手は2回演技し、高い方のスコアが採用される。

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