羽生結弦、1週間前から氷上での練習を再開

スポーツ報知

 男子フィギュアスケートのソチ五輪金メダリストで右足首を負傷している平昌五輪代表・羽生結弦(23)=ANA=が、氷上練習を再開した。16日に都内でのスケート連盟理事会後に、小林芳子フィギュア強化部長が明かした。2月16日に行われる平昌五輪男子ショートプログラム(SP)まであと1か月。足の状態と相談しながら、徐々にペースを上げていくことになる。

 羽生は現在、拠点のカナダ・トロントでリハビリと練習に努めている。小林強化部長は羽生サイドから「1週間ほど前から練習を始めた」との報告を受けた。「内容は今の時点では伏せさせていただきます。本人の努力があり、気持ちを切らさずにここまで来られた。周りのサポートに感謝します。集中力のある選手なので、しっかり調整してほしい」と話した。

 昨年11月のNHK杯の前日練習で4回転ルッツを跳んだ際に転倒し「右足関節外側靱帯(じんたい)損傷」の診断を受けた。「10日間の絶対安静」で、痛みがなければ3~4週間でパフォーマンスが元のレベルに戻る見通しとされていた。その後、腱(けん)と骨にも炎症が見つかり、12月になっても痛みが取れずにいた。これだけ長期間、氷から離れたのは羽生自身初めてのことだが、着実に前に進んでいる。焦りを封じながら、王者は滑りを研ぎ澄ましていく。(高木 恵)

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