宇野昌磨、4回転4本の平昌“金プログラム”決定

スポーツ報知

 【台北(台湾)22日=高木恵】フィギュアスケートの四大陸選手権は24日に台北アリーナで開幕する。平昌五輪金メダル候補のひとり、宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が公式練習で“五輪勝負プログラム”を披露。フリーでは3種類4本の4回転ジャンプに挑むことを決めた。ショートプログラム(SP)は女子が24日、男子は25日に行われる。

 滑り込むごとに体にしっくりとなじんでいった。宇野の勝負プログラムが決まった。ループ、フリップ、トウループの3種類で4本の4回転。22日の公式練習では曲をかけて披露し「このプログラムで演技をするのが当たり前になってきた。何も考えなくても体が動くようになってきている。五輪もその予定です」。全日本選手権後に取り組んできた構成で「トゥーランドット」の世界観を描きだす。

 4回転は冒頭のループ、続くフリップと成功。後半の最初のトウループは転倒したが、2回転との連続トウループは決めた。終盤の3連続ジャンプは乱れ、最後のサルコー―トウループの連続3回転は転倒したが「状態は悪くはない。練習はしてきたので心配はしていない」と笑みが漏れた。

 試行錯誤を続けてきた。初戦のロンバルディア杯でサルコーを入れた4種類5本の4回転を着氷させ、214・97点の自己ベストを記録。その後は試合ごとに構成を変えた。後半に跳ぶことにこだわってきた4回転フリップを、今回、前半に持ってきた。「気持ち的にはすごく楽。後半トウループとアクセルだけなので練習しやすい」。プラス効果は高い。

 平昌五輪ではフィギュアスケートは異例の午前に行われる。練習開始時間を早めるなど早朝対策を行う選手も多い。宇野も最近、試してはみた。そして結論は出た。「朝早いのはキツくてやめました(笑い)。練習でクラクラしちゃって。っていっても9時なんですけど…。朝早いのは試合の時だけ頑張ります!」。マイペースは変わらず。台北の地で、平昌へ弾みをつける。

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