羽生結弦「100%に持って行ける」ブライアンコーチ金メダルに自信

スポーツ報知
羽生結弦

 フィギュアスケート男子で昨年11月に右足首を負傷し、五輪では66年ぶりとなる連覇を狙う羽生結弦(23)=ANA=の現状について6日、コーチのブライアン・オーサー氏が試合会場の江陵アイスアリーナで取材に応じ「大丈夫。(個人戦までに)100%になるだろう」と金メダルへの自信を示した。負傷の原因となったルッツ以外の4回転ジャンプ3種類は練習で跳んでいるという。

 オーサー氏は羽生について「(個人戦までに)100%に持って行ける」と言い切り、絶対的な自信を示した。「特別な五輪になるだろうし、結弦もそう思っているはず。(五輪連覇が)彼の目標」と丁寧に言葉を並べ、羽生が平昌五輪に強い思いを抱いていることも、改めて報道陣に伝えた。

 ショートプログラム、フリーの演技構成は「これから(羽生と)話し合って決める」と慎重な姿勢は崩さなかった。負傷の原因となったジャンプの4回転ルッツに関しては、投入を見送ると決めているが、「(ジャンプは)4回転ルッツ以外は全ていい状態だ」と断言。サルコー、ループ、トウループは練習を積んでおり、着氷する右足首の不安を打ち消した。

 9日に始まる団体戦を欠場することを既に決めている。「100%の状態に戻すためにあと1週間、時間が必要だった」と説明。練習での動きは「スピードもキレも戻ってきている。あとはスタミナ」と話し「NHK杯後、足の回復に専念して練習を積んできた。大丈夫」と念を押した。羽生は今月中旬に現地入りする予定で、16、17日に行われる五輪連覇のかかった個人戦に集中する。

 昨年11月、NHK杯の前日に右足首を負傷し、「右足関節外側靱帯(じんたい)損傷」の診断を受けた。「10日間絶対安静」で、その後3~4週間でパフォーマンスが戻る見通しだったが、腱(けん)と骨に炎症が見つかり、回復は遅れていた。氷上練習の再開は年明けからとなったが、回復スピードは早く、オーサー氏は「数週間で全てがかみ合ってきて、よく練習ができている。彼を過小評価してはいけない。(試合に向け)楽観的に捉えている」と余裕さえも見せていた。(小林 玲花)

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