高木菜那・美帆姉妹に幕別町民が大声援 メダルなら町民特別賞検討、1500Mへ期待!

スポーツ報知
幕別町のPV会場で高木美の力走に約250人の町民が熱い声援を送った

 平昌五輪スピードスケート女子3000メートルが10日、行われ、高木美帆(23)=日体大助手、帯広南商高出=が5位に終わり、メダルを逃した。故郷の幕別町の「百年記念ホール」でパブリックビューイング(PV)が開催され、高木美の父・愛徳さん(60)と母・美佐子さん(55)、飯田晴義町長(62)らが声援を送った。札幌駅周辺でもPVが行われ、道内の五輪熱が高まってきた。

 幕別町が生んだヒロインの力走に、約250人の町民が惜しみない拍手を贈った。高木美がメダルを逃し、PV会場の最前列で見守った飯田町長は「残念な気持ちはありますが、次は得意の(12日の)1500メートル。100%の力を出し切ってほしい」と発奮を期待した。

 飯田町長は足寄町出身で、自身も小、中学時代はスピードスケート選手でならし、全道大会も経験。高木美の小学校時代から、その素質に注目してきた。今年の元日には昨年末の五輪代表選考会から帰省した高木菜那(25)=日本電産サンキョー=、美帆姉妹の自宅を訪ねた。「2人は『五輪ではオランダ勢も調子を上げてくると思う』と警戒していた」という予感は現実のものになった。

 幕別町は人口約2万7000人の小さな町ながら、五輪で冬季スケートに高木姉妹ら5人、夏季も陸上の福島千里(29)=セイコーHD=ら3人の計8人のオリンピアンを生んだ。

 高木姉妹が今大会でメダルを取れば、同町初の五輪メダリストとなる。姉妹は既に町民栄誉賞を受賞しており、偉業達成なら飯田町長は「幕別町特別賞を贈ることを検討したい」と語った。また、過去の五輪選手の活躍をたたえる常設の五輪コーナーを町内の百年記念ホールか、札内スポーツセンターに新設するプランも進めている。

 同町長はきょう11日、高木姉妹の両親とともに平昌に出発する。高木姉妹の可能性を幕別町民は信じている。(小林 聖孝)

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