高梨沙羅、最終調整も好調「ソチの悔しさ晴らすためにきた」

スポーツ報知
緊張の面持ちでジャンプのスタート台に座る高梨沙羅(カメラ・酒井 悠一)

 スキージャンプ女子で日本勢初の金メダルを目指す高梨沙羅(21)=クラレ=は11日、試合会場のアルペンシア・ジャンプセンターで、12日の個人ノーマルヒル決勝へ最終調整した。3回の試技のうち、2回に参加。1回目は103・5メートル、2回目も105・5メートルに伸ばし、好調を維持。「(4位だった)ソチの悔しさを晴らすためにやってきた」。戦う準備は整った。

 ソチ五輪から半年後の14年10月、沙羅は韓国協会の招待を受けて平昌で練習。1週間足らずの間に計20本飛んだ。五輪会場のノーマルヒルを飛んだのは、女子選手では沙羅が初だった。「(台からの)風景を目に焼き付けた」。誰より早く、平昌で頂点に立つ自分をイメージした。昨年2月には、男子のシュリーレンツァウアー(オーストリア)に並びW杯歴代最多53勝目を平昌で挙げた。

 最大のライバル、今季W杯個人総合首位のルンビ(ノルウェー)は、2回目に転倒したものの111メートルの大ジャンプ。ソチ五輪女王のフォクト(ドイツ)も2回目に109メートルを飛ぶなど順調な仕上がり。本戦は激戦になりそうだ。「目指すところは金メダル」。何度も口にした言葉を形にする時が来た。(細野 友司)

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