【阿部晋也の目】カーリング女子、延長戦より第10エンドでの勝負実った

スポーツ報知
第10エンド、ストーンをデリバリーする藤沢(左は吉田夕)

◆平昌五輪第7日 カーリング女子1次リーグ 日本8-5デンマーク、日本7―5韓国(15日、江陵カーリングセンター)

 日本は最終第10エンドの4投目を前にタイムアウトを取り、このエンドで勝負を決めにいく決断をした。韓国が2点を取るチャンスを消して1点を与え、有利な後攻で迎える延長戦で勝負するのではなく、ハウス内のストーンを守るガードを置いてプレッシャーをかける選択。少しズレて相手に動かされる結果にはなったが、プレッシャーはかけられた。この日は互いに先攻の方がいい形を作れていたのも、決断の決め手だったのだろう。第9エンドも2点を取れる形にして、相手に難しいショットを投げさせられた。

 ここまで3試合とも序盤にいい形で点が取れている。ただ変化する氷に対応しきれず、中盤以降に失点するシーンが目につく。韓国戦ではレーンの左右差や、使っていない位置に投げると深く入りすぎてしまう傾向があった。ショットは悪くないので、対応力を上げて有利に進められるようにしたい。(06年トリノ、10年バンクーバー五輪女子代表監督)

スポーツ

×