カー娘、4強いただきま~す!スイスに勝てば無条件、負けても他チーム次第で突破ある 

スポーツ報知
第5エンド終了後、リンゴを食べながら作戦を練る日本チーム(2列目左から藤沢、吉田知、鈴木、本橋=カメラ・酒井 悠一)

◆平昌五輪第12日 カーリング女子1次リーグ 日本6―8英国(20日、江陵カーリングセンター)

 女子1次リーグ(L)が行われ、世界ランク6位の日本代表「LS北見」は、同4位の英国に6―8で敗れた。3―3で迎えた第6エンド(E)、有利な後攻でありながら英国に3点を奪われ、流れを失った。通算成績は5勝3敗となり、五輪初の準決勝進出は21日に持ち越しとなった。1次L最終戦は、既に敗退が決定している同2位のスイスと対戦する。

 最終第10E、LS北見は最後のストーン(石)を投げることなく負けを認め、握手を求めた。同時間帯に行われた米国とカナダが敗れたため、勝てば1次L突破だったが、第6Eに有利な後攻で3失点の大ミス。スキップ・藤沢は懸命に笑顔を作るも「決めないといけないショットをミスした。我慢しきれなかった」と反省ばかりを口にした。

 異様な雰囲気が選手を包んだ。隣レーンで地元・韓国も1次L突破をかけた一戦。収容3500人の会場に人があふれ、立ち見も出た。前日までと違った熱気で、前半滑りにくかったストーンが後半はぐいぐい滑るなど氷の状況が一変。セカンドの鈴木は「氷に早くアジャストしないといけなかった」。サードの吉田知も「アイスの変化に気付けなかった」と敗因を挙げた。

 1月のカナダ合宿で“予行練習”を行った。普段使う小さなカーリング場ではなく、五輪と同じ数千人収容のアリーナで行われる大会に参加。観客の数で、激しく変化する氷への対応力を磨いた。素早く正確な情報交換が功を奏し、見事全勝。藤沢は「緊張感のある中でコミュニケーションを取ったショットができた」と攻略に自信を深めてきたが、この日は情報交換の回数も減り、対応できなかった。

 だが、準決勝進出へ可能性は十分。リードの吉田夕は「皆さんが思っているほど何も背負ってない。楽しくできたら」と平常心。藤沢も「日本からたくさん(応援が)来てくれている。いい試合を見せたい」。次戦のスイスは世界ランク2位だが1次L敗退が決定。モチベーションでも分がある。チームスローガン「常呂から世界へ」を実現する時がきた。(小林 玲花)

 ◆準決勝進出の条件

 1次L6勝1敗の韓国が準決勝進出を決め、残り3枠をスウェーデン、英国、日本、中国、米国、カナダの6チームが争う。日本は最終戦のスイスに勝てば無条件で初の4強入りが決まる。スイスは世界ランク2位の強豪だが今大会は2勝5敗と低調で、1次L敗退が決まっている。ただ、ショット成功率は日本が75%、スイスは76%と大きな差はない。日本がスイスに敗れて5勝4敗となっても、複数のチームが同成績で並べば、準決勝進出決定戦にもつれる場合があり、他チームの結果次第で1次L突破の可能性は残る。

 女子1次リーグ(L)が行われ、世界ランク6位の日本代表「LS北見」は、同4位の英国に6―8で敗れた。3―3で迎えた第6エンド(E)、有利な後攻でありながら英国に3点を奪われ、流れを失った。通算成績は5勝3敗となり、五輪初の準決勝進出は21日に持ち越しとなった。1次L最終戦は、既に敗退が決定している同2位のスイスと対戦する。

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