アイホ女子、スイスに惜敗「良い感敬」で胸張れる6位

スポーツ報知

◆平昌五輪第12日 ▽アイスホッケー女子5、6位決定戦 スイス1―0日本(20日、関東ホッケーセンター)

 女子5、6位決定戦で世界ランク9位の日本は、同6位でソチ五輪銅メダルのスイスに0―1で惜敗し、日本代表史上最高を更新する5位を逃した。初出場した98年長野五輪(出場6チーム)、2度目出場のソチ五輪(同8チーム)ではともに全敗の最下位。今大会は2勝を挙げ、この日もシュート数で20対14と上回り手応えを得た。

 第1ピリオド早々の3分すぎ、DF細山田がパックを処理できず、カウンターから失点した。最後はGK藤本那を下げ、6人全員攻撃を仕掛けたが、世界最高峰GKシェリングの厚い壁が立ちはだかった。1次リーグで1―3で敗れた格上スイスをまたもシュート数で上回りながら、わずかな差に泣き、FW大沢主将は「勝てそうな試合を勝ちきれなかった」と笑顔なく振り返った。

 日本は20年前の長野で初出場し2得点45失点で5戦全敗。4大会ぶりに出場したソチでも全敗で最下位。だが、今回は南北合同チーム「コリア」に五輪13戦目にして悲願の1勝。18日の順位決定予備戦では世界ランク5位のスウェーデンを延長で撃破。2勝(3敗)を挙げ8チーム中6位と成長を見せた。

 上は36歳、下は18歳。年齢差を埋めるため、合宿では「良い感敬(=関係。感謝と尊敬の意味)を作ろう」を合言葉に互いに感謝、尊敬の気持ちを高めた。「競技を始めたきっかけは?」「普段どんなことを考えている?」。年齢に関係なく会話が生まれ、大沢も「みんなの思いを理解できる」と信頼を深めた。

 スマイルジャパンの力は見せたが、コリア以外の欧州勢には4戦4得点。「得点力を上げていかないといけない。自分自身(の進退)は分からないが、日本としては次につながる大会だった」。35歳のエースFW久保は、4年後のメダル獲得へ課題を挙げた。

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