国公立大受験中の星沢克、パラリンピックでの活躍誓う「勉強もスポーツも100%」

スポーツ報知
秋元札幌市長(中)と記念撮影する星沢(左)と新田

 平昌冬季パラリンピック(3月9日開幕)に出場するノルディックスキー距離とバイアスロン立位の星沢克(まさる、立命館慶祥高3年)、ノルディックスキー距離とバイアスロン座位の新田のんの(北翔大3年)が21日、北海道庁と札幌市役所を表敬訪問。初出場となるパラリンピックでの活躍を誓った。

 “文武両道”の若侍が世界に殴り込む。生まれつき左肘の先がない星沢は、中学1年時から競技を始めた。高校3年で国公立大受験の真っ最中。1月13、14日にセンター試験を終え、今月25日には志望大の2次試験が控える。「センター(試験)までは勉強一本。今は両立です。昨日、おとといは雪上練習もしました」と星沢。合格発表は開幕直前の3月7日とあり「正直、難しい時期に重なった」と苦笑いを浮かべつつも、「勉強もスポーツも100%の力を出したい」と“ダブル歓喜”に意欲を示した。

 下肢まひの新田は競技歴が3年弱ながら、昨年3月のW杯札幌大会の障害者スキー距離女子5キロで自己最高の4位入賞を果たした成長株だ。平昌五輪ジャンプ女子で銅メダルを獲得した高梨沙羅は同い年で「テレビで見ていて刺激になった」と、同じ世界舞台での躍進を目指す。

 秋元克広札幌市長から「スポーツに限界はない。頑張って」などと激励を受けた2人。星沢は「注目してもらい、身が引き締まる。1桁の順位を目指したい」と意気込んだ。今後はともに27日から札幌市内で行う合同合宿で最終調整し、来月5日に韓国入りする予定だ。(宮崎 亮太)

 ◆新田 のんの(にった・のんの)1996年7月21日、札幌市生まれ。21歳。小学3年で車いすマラソンを始め、16年から本格的にクロスカントリーに挑戦。17年2月からバイアスロンも始めた。今月6日のW杯第3戦フィンランド大会ではクロスカントリー女子座位5キロで11位。家族は両親と弟。

 ◆星沢 克(ほしざわ・まさる)2000年2月24日、苫小牧市生まれ。17歳。中学1年の時に競技を始める。今月6日のW杯第3戦フィンランド大会では立位10キロで18位だった。家族は母と弟。

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