高木姉妹、サッカーやヒップホップダンスで「内に秘めた闘志」

スポーツ報知
ウイニングランする高木菜那(左)と美帆

 高木菜那(25)、美帆(23)姉妹は子供の頃“多種目”に取り組んだ。サッカーやヒップホップダンスで見せた2人の姿を当時の指導者が語った。

 2人が小学校時代に通っていたサッカークラブが「幕別札内(さつない)FC」だ。美帆は中学2年の時に日本サッカー協会が有望選手を集めた「ナショナルトレセン女子U―15合宿」に招集。小田新紀監督(45)は「美帆は体が大きくフィジカルが強かったが、テクニックは菜那。器用でしたね」と評する。美帆は速さやシュート力を生かすためサイドハーフやFWで起用された。「雨でグラウンドがドロドロになっても『楽しい楽しい』って言いながらやる」とスタミナも抜群。菜那はDFで「すばしっこく、簡単には抜かれなかった」。

 ダンス教室には高校3年生まで通っていた。「バレエ&ダンス内杉」のインストラクター・内杉義之さん(37)はヒップホップやロックダンスに取り組む姿に「秘めた闘志が内側にあった。切磋琢磨(せっさたくま)して互いにアドバイスや確認をしていた」と語る。菜那は同年代や少し上の生徒とチームを組んで踊る機会が多かった。美帆は同年代が少なかったが、生徒だけで構成を考えさせる授業ではリーダーシップを発揮。「年上の人に対しても場を仕切っている。物おじせずに伝えられる子だというのが分かりました」と驚かされた。

 発表会では意外な一面も見えた。観客の前で舞台に上がるため、出演者は少し印象が強めのメイクを施す。「目の周りにラインを引いたり、グロスや口紅、チークを塗って髪形もセットします。2人とも普段は全然化粧をしないので、ガラッと変わります」と懐かしそうに振り返った。

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