カーリング日韓もぐもぐ対決…食うか食われるか“おやつタイム”予想

スポーツ報知
21日のスイス戦でイチゴを頬張る藤沢五月

 注目のカーリング女子準決勝の日韓戦はきょう23日、行われる。試合中に栄養補給する「おやつタイム」で、日本の選手がイチゴを食べる姿が「カワイイ」と注目されているが、韓国のエネルギー源はリンゴなのだという。彼女たちの本拠地・慶尚北道義城(ウィソン)郡は、愛称「ニンニク娘」の由来となったニンニクの名産地だが、リンゴも独自ブランドを全国出荷する特産物。イチゴVSリンゴのもぐもぐ対決からも目が離せない。

 「眼鏡先輩」金恩貞(キム・ウンジョン、27)が引っ張る韓国代表の表情は、おやつ時間であろうと、ほぐれない。第5エンド終了後の栄養補給タイムも真剣そのもの。日本の藤沢五月(26)らが会話をしながらイチゴやお菓子を頬張るのとは対照的に、難しい顔をしてフルーツを頬張る。多く用いられるのは果物の中でも高カロリーのバナナだが、中には地元名産のリンゴも含まれている。

 選手たちの地元、大邱を中心とする慶尚北道はニンニクとならび、リンゴの名産地として知られる。日本のものと比べると、粗削りで野性味があり、ジューシーなのが特徴だ。人口約5万3000人の義城郡はリンゴの生産で全国4位。独自ブランドの「義城眞(ウィソンジン)」は、その認知度、満足度などの高さから1月には「消費者が選ぶ最も信頼できるブランド大賞」を受賞し、韓国全域に出荷されている。

 両国にとって初のメダル獲得を目指す、世紀の“イチゴ対リンゴ対決”に向け、韓国中の注目も高まっている。21日夜には日韓両国が同時間に同会場でそれぞれスイス、デンマークと戦った。韓国が勝って先に試合を終わった後も、約3分の1の韓国人客は日本がスイスに敗れるまでを見届けた。義城から来た自営業のキム・ホヒョンさん(43)は「日本はとても堅実な試合をするチーム、あなどれませんよ」と警戒した。

 韓国で人気急上昇の藤沢は、試合後に韓国メディアの取材に「カムサハムニダ(ありがとうございます)。近い国ですし、応援していただいてうれしいです」と答え、好感度アップ。注目はますます集まっている。

 「ニンニク娘」の愛称は米ニューヨーク・タイムス紙でも紹介されたほど。金恩貞たちの母校・義城女子高では毎試合、パブリックビューイングで地元民や在校生約2000人が熱い声援を送っている。

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