カーリング初メダル賭け“萌える”日韓戦…藤沢「きれいさでは負けるのでショットで頑張ります」

スポーツ報知
練習後、取材に応じるスキップ・藤沢五月

 初の4強進出を果たしたカーリング女子日本代表「LS北見」は23日、決勝進出をかけて1次リーグ(L)首位突破の地元・韓国と対決する。韓国の人気女優「パク・ボヨン」と似ていることから人気急上昇中の藤沢五月(26)と、眼鏡先輩として知られるクール美女・金恩貞(27)の“日韓美女スキップ対決”を制し、初のメダルをものにする。22日は、試合会場の江陵カーリングセンターで約1時間の練習を行った。

 16時40分すぎ。日韓戦を控えたLS北見が最終調整のため会場に現れた。リードの吉田夕梨花(24)は休養したが、他のメンバーは氷上で約1時間の練習。「そだねー」「うん!」と会話を交わしながら、ストーン(石)やショットを確認。今大会の注目のスキップ対決だが、藤沢によると、相手の金恩貞は眼鏡を取り、髪をおろすと「きれ~い!っていう感じ(笑い)」という。「きれいさでは負けるので、ショットで頑張ります」とはにかんだ。

 韓国は今、最も勢いに乗るチームだ。世界ランクは日本(6位)より下の8位だが、1次Lは7連勝で締めくくり8勝1敗の首位。突破のかかった20日の米国戦は、3500人収容の会場に人があふれかえり、立ち見の観客まで出現。地元スポーツ紙が1面で報道するなどブームがわき起こっている。藤沢も「勢いがあって、本当に安定してきているチーム。やっぱりきちんと五輪にピークを合わせている」と実力を認める。

 だが、1次Lで韓国に黒星をつけたのが日本。第9エンドに相手のミスからラッキーな形で奪った2点が決勝点となった。それでも最後まで接戦を演じており、藤沢は「(韓国は)ほとんどミスがなくて、すごく安定している。どれだけプレッシャーをかけられるかが勝負になってくる」とにらむ。

 21日のスイス戦は4―8で敗れ、初の連敗で1次Lを終えた。自力ではなく米国の敗戦で4強入りを果たし「悪すぎた」と藤沢。しかし、逆に「ギリギリで予選を突破してきているので、(失うものはないので)開き直って楽しんでやる」と最後は笑顔で気合を入れた。韓国の美人スキップ撃破で、決勝への扉を開く。(小林 玲花)

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